LRT Station Design Competition, Okayama Japan, 2010 「様相の屋根」 吉備線LRT駅デザインコンペティション

We have got 1st prize in this competition in 2010, with architect and programmer, this looks like a research paper cos we did some experiment for this kinetic component. In this proposal we thought the site is a one whole square but not dividing by each function like a traditional architectural planning, and covered with kinetic and ephemeral roof made by tensegrity , this roof will move kinetically with artificial musle and afford the activity below with controlling environmental stimulus.

僕たちは今回のコンペに、プログラマと建築家によるチームを構成して参加しました。香川大学で情報システム工学を専攻する学生と、ロンドンを拠点に活動している建築グループのコラボレーションによるものです。日本とイギリスの間で9時間の時差の壁を越えてコミュニケーションをとり、提出期限ぎりぎりまで議論をしながら進めました。プログラムを使った解析だけでなく実際に模型を制作し実証実験もしているので、コンペ案のプレゼンテーションは研究レポートのように見えるかもしれません。 対象敷地全体とその周辺をひとつの大きな広場とみなし、広場を覆うキネティックでやわらかい大屋根を提案しました。異なる性質を持った無数の小さな屋根の集合でできているこの大屋根は、自然環境による影響を受けてゆるやかに振動するフィルターとなり、LRT駅と一体になった広場に異なる性質をもった偏りのある場所をつくります。プロセシング上で開発したコンピュータプログラムをつかった解析により、精緻でありながら同時に自然でもある平面計画と大屋根のジオメトリーの決定法を、スプリングモデルを使って提案しました。 僕たちが提案したLRT駅広場において、機能は文字通り漂っています。そしてそれらを固定することがそれほど決定的なこととして扱われていません。僕らが今回提案したのは建築をつくるための文法のようなもので、プランを変える必要があれば建築家ではない人間が自由に変えていってもいいのです。建築のカタチの決定と、その裏にある約束事の設計が、独立しつつあると言えるかもしれません。コンペ案では約束事をデザインし、与条件に合わせてその境界条件を決め、最終的なカタチの決定のためには使われ方が想像しやすい3つのモードを仮に想定しました。その先の可能性としては、時間軸にそって変化成長していく「プログラマブル」な環境というものがありますが、プログラマブルな建築とはなんでしょうか。僕らが解析に使ったプロセシングのプログラムでは、300足らずの基本的な構文だけで、ユーザーは無限に近いことができます。それを建築におきかえたらどうなるでしょうか。空間をオープンソースにして、その組み合わせでものを自由につくるような枠組、それを継続的に新陳代謝できるようにするソフトによって、ハードとしての建築はもっとずっと軽いものになるのではないか、というのが僕らの提案したかったことです。異なる性質を持つ無数の小さな屋根がジオメトリーの変形により重なり合ったときに生まれる効果を予測するプログラムや、下に発生したアクティヴィティから再び大屋根のジオメトリーにフィードバックする物理的機構はまだ完成していませんが、それらが完成したときには実現するであろう空間をコンペ案では提示しました。